2016年9月6日の産経新聞の経済面に「大手ハウスメーカーがシックハウス対策強化の新住宅商品開発」と出ていましたが、2003年の法改正でシックハウスは解決したと宣言したのは何だったのか。
しかも、実はこれでも対策になっていない。
たいようホームが医師である複数の施主様から「シックハウスは今だって病名を変えて堂々と続いている」と聞く前の2003年より一貫して建ててきた、シックハウスだった人も治ってきた家とは何が違うのか?
今回このメーカーが言うのは「化学物質濃度を厚生労働省指針値の半分にした」というもの。
住んで治ってきた例を多く持つ、たいようホームが基準にしている医師会の推奨はそのさらに半分、指針値の1/4未満で、2008年の測定開始以来「化学物質濃度はゼロ?指針値の1/4未満」をお引渡しした全棟が厚生労働省指定の測定機関で認証されています。
2003年からこうした家を建てているというのは、この法改正を知ったときに空気の流れ方や換気装置を実際に使って起こる問題があまりに深刻と聞いてきたからですが、どうして1/4未満を目指さないといけないのでしょうか。
実は、厚生労働省の指針値は「健康な大人が一生同じ濃度の空気を吸っても問題ないこと」が前提で、子どもやお年寄り、奥様にとっては長時間の睡眠など滞在時間の長い一般家庭ではもっと厳しいレベルが必要だと容易に想像できます。
それを具体的に言うのが医師である施主様の「指針値の1/4未満にしないと子どもやお年寄りにとっての健康とは言えない」という非公式見解に基づく指導です。