あなたが一人で銀行に行くと住宅ローンで安いはずの変動金利を選ぶようにできています。
2%を超える固定金利と0.6?0.7%で借りられる変動金利を比べたら、変動金利に行きたいものです。
どうして銀行がすすめているのか?ということですが、変動金利を借りる気でいるなら、このお話を聞いてからでも遅くはないでしょう。
変動金利の怖いところは、金利が上がったときに、いっそう手痛い返済を迫られること。
そして今はマイナス金利も経験するほどの低金利。上がる方向しかあり得ません。
変動金利で住宅ローンを借りると、5年ルール・125%(1.25倍)ルールというものが適用されます。
簡単に言うと、金利上昇が何%でも、5年ごとの返済見直しでは毎月の返済は最大25%増しまでしか増えません。
これだけ言うと「25%を超えた分は返済しなくていいの?」と思うようでは危険極まりない。
今は返済しなくてもいい、という但し書きがつきます。
このとき利息の支払いが優先されていて、元金が返せていない状態になり、その分にも金利が乗ります。不足したら、次の5年間の返済額はさらに最大25%増し。
それでも不足するなら、さらにまた25%増し・・・
25%増しを35年間で5,10,15,20,25,30年目に最大6回繰り返すと、1.25倍の6乗、最終的には最大3.81倍まで返済額が跳ね上がるし、それでも残った元金と利息は35年目までに何があっても返済しなければいけません。
最初に守った年返済比率も後は100%を超えて(年収をオーバーして)もお構いなし。
それに、家の建替えサイクルが26年では、どこでどうお金を用意するのか?暮らしていくためのお金は?
もう無理ばかりです。
ここまでのことが起こるとは思いたくありませんが、それでも仕組みとして起こり得ることです。
住宅ローンの返済ばかり考えていると、暮らしが成り立たないということもよく覚えておいてくださいね。