ずっと使える自然素材

自然素材とともに、間取りの工夫で家族のつながりをつくります。
自然素材が誇る「壁の向こう側に湿気を通す力」は量産品の家にはない力を発揮します。
健康を守ることも、エネルギー消費を抑え、家をもたせることも低コストで簡単になります。

日本の自然素材を使う価値

豊中・服部緑地に保存されている飛騨白川郷の住宅 千年住宅と呼ばれる箱木家住宅(神戸市北区)

今、日本の住宅の平均寿命はおよそ30年。
平均寿命80歳を超えた今、一生に二度の新築が必要な計算ですが、そのためには資金計画が追い付かず、また子どもの将来の選択肢が二世帯一択になりかねず、制約となってしまいかねません。

一方で、日本で生まれた桧や杉、しっくいや土壁の自然素材で建てた家は100年200年持って、代々住んでいる家が当たり前にあるのは、豊中で保存されている、あるいは現役の家を見ると一目瞭然です。
今また、呼吸するWB HOUSEで平均寿命90歳のこれからにも最適な家が建ちます。

平均寿命65歳の頃に始まった、消費財となって30年で建替える前提になった量産品の家、湿気に弱いホワイトウッドという輸入材で建てた家にありがちな、ギリギリの暮らしは無縁です。
そのためには、自然素材とともに、WB HOUSEが持つ透湿の仕組みで結露を防ぎ、カビやダニを繁殖させないことで実現します。
WB HOUSEの透湿

構造材


大洋住宅は日本で生まれた国産材にこだわっています。
製材前の丸太の木材を輸入した場合は、薬剤を使っての防虫処置が必須。
農産物でいえば無農薬になる国産材を中心に、一部に価格と安全が両立された製材済みの輸入材を使用します。
いずれもホルムアルデヒドなど有害物質を含まない、告示対象外の製品です。

柱と土台はすべて国産桧乾燥材120 ?を使用し、呼吸するWB HOUSEで湿気を低く維持できると自然素材にありがちな「狂い」もない家ができています。
構造材:大阪に近い気候風土を持つ美作や吉野産の桧の乾燥材

内装材

直接肌に触れる内装材には特に気を配っています。
大洋住宅で多く使用されているのが「杉」と「檜」。
目の詰まった宮崎県の飫肥杉、あるいは良質な材料が豊富な美作桧です。
こうした厳選素材の加工の技にも自信があります。杉板を磨き上げ、凹凸が足の裏を刺激する「浮造り」仕上げも標準仕様。
また、木材の表面に細かい溝を掘る「リブ加工」も、見る角度によって表情を変える天井材として人気があります。

内装建具:美作桧
壁・天井:コットンクロス(標準)・珪藻土・しっくい・珊瑚塗り壁
床:宮崎飫肥杉うづくり材(あんしん)、カラマツ(ひろがり用オプション:防虫加工を不要にした告示対象外製品のみ)

ホウ酸でシロアリ対策

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シロアリ対策にも鉱石として採取されるホウ酸を使い、こまめな目視と併用して健康被害防止と両立します。

シロアリや腐朽菌に木材、とくに土台や柱を食われると、地震が来たら家が倒れてしまう原因にもなります。
だから、命を守り、財産を守るために、シロアリ対策や腐朽菌対策が必要なんですが・・・どんな対策でもOKではありません。

化学薬品を撒くシロアリ対策のせいで家に住めなくなった人がいるからです。

シロアリだけに効くホウ酸

2009年に他社で建てた方から「化学物質過敏症になってせっかくの新築に近寄れなくて住めない」というご相談をいただいたケースのお家は自然素材がたくさん使われていました。
最初「なぜ自然素材の家の中で化学物質過敏症が出るのか?」と疑問に思いましたが、柱や屋根まで組んだ頃にシロアリや腐朽菌対策で撒く薬品がVOC、つまり揮発性の化学物質だったために症状が出たのです。

防蟻剤の「クロルピリホス」は高い毒性のため2003年に使用禁止になりましたが、代替の薬品もクロルピリホスと同じレベルの毒性があります。
化学物質のせいで住めないなんてことはなりたくないですよね。

ここで”人には無害、シロアリだけ嫌がる”対策としてホウ酸が注目されています。
家を食われて地震で家が倒れないように、しかしあなたを病気にさせたら対策の意味がない・・・そんなシンプルな理由から使い始めました。

安全性

ホウ酸の安全性は食塩と同じ「大量に食べたら危険」というレベル。
具体的には1回で5g/kg(体重50キロの方はコップ1杯分相当の250g)以上は急性の症状が出るとされますが、常温で保存でき空気中に飛び散らないこと、シロアリ・ゴキブリなど昆虫にはホウ酸の解毒ができず体長も小さいため、もっと少量の散布で十分なので、人体に影響を及ぼしません。

少量であれば、肥料として土壌に必要とされています。

撒いたら解決、ではありません

ホウ酸を撒くと同時に、忘れてはいけないのは

  1. シロアリが来ていないかをこまめに点検すること。
  2. シロアリが来る隙を床下につくらないこと

この考え方が”シロアリや腐朽菌に負けない、一生安心のお家”をつくるのに必要なのです。

自然素材の注意点

しかし、自然素材にも、たとえば
桧の構造材:防虫や防蟻のために一定の環境で自らホルムアルデヒドやアセトアルデヒドを放散
珪藻土の壁:壁への練り込みに合成接着剤を添加する施工が多い
など、化学物質が放散されたり、除湿できずにカビやダニを繁殖させて家が腐り、ぜん息やアトピーになるリスクも残ります。同じ自然素材を使っていても、古民家と今の家の気密の差を考えないとかえって有害です。
参考:独立行政法人森林総合研究所 2012年5月10日プレスリリース

機械換気も必要なままでは、新建材の家(賃貸・ローコスト住宅やハウスメーカー)と何も変わりません。

では、どこまでやればシックハウスがなく、家も防腐剤なしで腐らせずに済むのか?
その答えが「化学物質ゼロを測定を受けて証明されること、湿気も50%台など適正値を維持していること」です。

※ホルムアルデヒドは化学式HCHO、アセトアルデヒドはCH?CHO 
いずれも炭素と水素と酸素で生成され、自然物からも発生します。
アセトアルデヒドは飲酒すると体内で生成されることはよく知られています。